調査レポート|ホテル編 2026年6月

AI推薦ゼロホテル 20.3%
"まともに推薦される"ホテルはわずか17.2%

主要8都市・64施設を対象に、ChatGPT・Perplexity・Google AI Modeの3媒体・18クエリで実施した国内初のホテルGEO可視性調査。SEO順位とAI推薦には強い相関がなく、ブランド力・規模に依存しない"AI時代の新たな格差"が明らかになった。

調査実施:株式会社Terrace Roots 調査期間:2026年6月 対象:国内主要ホテル64施設 計測媒体:ChatGPT / Perplexity / Google AI Mode

調査から判明した4つの数字

20.3%
AI推薦ゼロ施設
13/64施設
62.5%
低推薦率施設
(推薦率1〜39%)
14.1%
中推薦率施設
(40〜69%)
3.1%
高推薦率施設
(70%以上)2施設のみ

調査概要

本調査は、国内主要8都市(東京・横浜・名古屋・大阪・京都・札幌・仙台・福岡)の主要ホテル各8施設・計64施設を対象に、生成AI検索における「AI推薦可視性(GEO可視性)」を測定したものです。

旅行者の検索行動が「検索エンジン→AI」へと移行する現在、従来のSEO上位表示とAIによる推薦は必ずしも連動しないという現実が、本調査データからも明確に示されました。

🤖
ChatGPT
GPT-4oを使用
各6クエリで計測
🔍
Perplexity
AIによる回答生成
各6クエリで計測
Google AI Mode
AI Overview対応
各6クエリで計測

使用クエリ(都市名を変えて全8都市に適用)

Q1○○ おすすめ ホテル
Q2○○ 人気 ホテル ランキング
Q3○○ 外国人 観光客 おすすめ ホテル
Q4○○ 一人旅 おすすめ ホテル
Q5Best hotels in ○○ Japan
Q6○○駅 アクセス 便利 ホテル

1施設あたりの最大計測数:3媒体×6クエリ=18回。推薦率は18回中の推薦回数で算出。

主要ファインディング

64施設中13施設(20.3%)が、3媒体・18クエリのすべてにおいて一度も推薦されない「AI推薦ゼロ施設」であることが判明した。さらに、推薦率が39%以下の低推薦率施設は40施設(62.5%)にのぼり、国内主要ホテルの大多数がAI時代の集客競争において不利な立場に置かれている。

都市別・AI推薦率サマリー

横浜
最高:横浜ベイホテル東急 72.2%
推薦ゼロ 0施設
福岡
最高:都ホテル博多 61.1%
推薦ゼロ 1施設
仙台
最高:ホテルメトロポリタン仙台 55.6%
推薦ゼロ 3施設
札幌
最高:JRタワーホテル日航札幌 72.2%
推薦ゼロ 5施設
名古屋
最高:名古屋東急ホテル 44.4%
推薦ゼロ 1施設
大阪
最高:ホテルグランヴィア大阪 44.4%
推薦ゼロ 1施設
京都
最高:ホテルグランヴィア京都 44.4%
推薦ゼロ 1施設
東京
最高:パーク ハイアット東京 22.2%
推薦ゼロ 1施設
都市 推薦ゼロ 高推薦率施設 特記事項
東京 1施設 なし(最高22.2%) 競合過多により全施設が低推薦率
横浜 0施設 横浜ベイホテル東急 72.2% 8都市中最も推薦分布が均等
名古屋 1施設 名古屋東急ホテル 44.4% ヒルトン名古屋が相対的に健闘
大阪 1施設 ホテルグランヴィア大阪 44.4% リッツ・カールトンでも38.9%
京都 1施設 ホテルグランヴィア京都 44.4% Q4(一人旅)推薦が全般的に低調
札幌 5施設 JRタワーホテル日航札幌 72.2% 推薦格差が最大。二極化が顕著
仙台 3施設 ホテルメトロポリタン仙台 55.6% 中規模都市で推薦ゼロが多発
福岡 1施設 都ホテル博多 61.1% グランド ハイアット福岡も55.6%

なぜ今、GEO可視性が問題なのか

2025〜2026年にかけて、旅行者の情報収集行動は大きく変化した。「ホテルを探す」という行為において、GoogleやOTAの検索結果を閲覧する前段階として、ChatGPTやPerplexityなどの生成AIに質問するユーザーが急増している。

この変化が意味するのは、AIに推薦されないホテルは「検討候補に入る前に除外される」という新しいリスクの発生だ。SEO(検索順位)対策に投資してきたホテルも、AI推薦という観点では無策に近い状態にある場合が多い。

本調査で示した「AI推薦ゼロ20.3%」「低推薦率62.5%」という数字は、この問題の深刻さを定量的に示している。SEO上位ホテルでも、AIには存在しない宿として扱われているケースが少なくない。

先行調査との比較 2026年5月に公表した旅館編調査(国内主要温泉地30施設)では、50.0%がAI推薦ゼロという結果であった。ホテル編の20.3%と比較すると旅館の深刻度がより高いが、ホテルでも低推薦率施設が全体の82.8%を占めており、業態を問わずGEO対策の必要性が示された。

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